
偉で「ひで」という読み方。


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菅義偉(すがよしひで)さんが自民党の新総裁に選出され、総理大臣となることがほぼ確実になりました。先日の授業で菅さんについて触れた際に名前の「義偉(よしひで)」という名前について「なぜ「偉」で「ひで」と読むのか?」という話になりました。
「偉」という漢字は「並外れて大きい、えらい」といった意味の漢字で「並外れている」という意味での「容貌魁偉(ようぼうかいい)」という用例や「偉い」という意味での「偉人」などの用例があります。他に人名で「ひで」という読みに使われる「英」「秀」「豪」などから類推すると、おそらく「並外れている、えらい」といった意味合いから「ひいでている」というニュアンスで「ひで」という人名読みが発生したのではないかと思います。
初見ではなかなか難しい読み方ですので、同じく「偉」で「ひで」と読む吉川元偉(よしかわもとひで)前国連大使と会った際に菅さん自身が「なかなか読んでもらえないでしょう?」と言っていたそうです。政治家の場合、選挙の際に読みにくい名前は不利なので、読んでもらえないということを強く意識しているのかもしれません。(しかも菅さんの場合、名字も「かん」なのか「すが」なのかという問題があるので余計に大変かもしれません。公式ホームページや選挙ポスターなどでは、名字はひらがなで「すが」、名前にはしっかりフリガナという対策をしているようです。)
そんな話をしていたら、生徒に「先生は義偉(よしひで)ってすぐに読めましたか?」と聞かれたので「読めたよ」と自慢しておきました。なぜ読めたかというと、オリックスや巨人でプレーした元プロ野球選手の伊藤隆偉(いとうたかひで)さんの名前で偉(ひで)という読みを知っていたからです。そこから「漢字の読み方がわからない言葉は、その字が入っている他の言葉を思い出して類推してみるとよい」という話ができたので良い余談になったかなぁと思っています。(笑)お読みいただきありがとうございました。
本日は菅さんの名前にちなんだクイズです。「菅」という名字は「かん」と読む場合と「すが」と読む場合がほぼ同数だそうですが、菅義偉さんの出身の県では99%以上が「すが」と読むそうです。さて、その菅さんの出身県は何県でしょう?
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