
教皇?法王?

キリスト教のカトリック教会の最高指導者であり、バチカン市国の元首でもあるローマ教皇(法王)フランシスコが23日から4日間の日程を終え、帰国の途につきました。1981年のヨハネ・パウロ二世以来38年ぶりのローマ教皇の来日に際して、これまでの「ローマ法王」から「ローマ教皇」に日本政府としての正式な呼び名が変更されました。1942年に日本とバチカンの国交が樹立された際には、宗教的な最高指導者として仏教などでも使用例がある「法王」という訳が採用されたのですが、日本のカトリック教会が、「王」という響きよりも「教える」という字がある「教皇」の方が職務の内容にふさわしいということで、「教皇」という呼び名を採用していることに配慮したということのようです。「法王という呼び名も間違いではない。」としているものの、マスコミなどでも今回から「教皇」を採用するという動きが広がっているようです。

ローマ教皇は、カトリック教会の最高指導者です。先日も中一の地理の授業で説明したのですが、キリスト教には大きく分けて三つのグルーブがあります。一つ目が、イタリア、スペインなどのラテン系の諸国と、その植民地であった歴史をもつ南米やフィリピンに多くの信者をもつカトリック、そして二つ目は、ルターなどによる宗教改革で成立したプロテスタント、こちらはドイツ、イギリス、アメリカなどのゲルマン系の国やその植民地だった国に広がっています。三つ目は、ギリシャや、ロシアなどのスラブ系の国に多い正教会(せいきょうかい)です。今回の教皇来日で、触れられているようにカトリックは全世界で13億人の信者がいると言われ、その最高指導者であるローマ教皇は、大きな影響力をもつ存在です。歴史の授業で有名な「フランシスコ・ザビエル」の「イエズス会」はカトリックのグループで、今回来日した教皇フランシスコもイエズス会出身であることから、イエズス会が設立した上智大学を訪問していました。
歴史的には、ローマ教皇は、「教皇領」と呼ばれる領土をもち、政治的にも大きな力をもっていましたが、イタリアが統一国家となる過程でのイタリア国家との対立を経て、1929年にムッソリーニのイタリア政府とラテラノ条約を結んで和解し「バチカン市国(しこく)」という世界最小の独立国家として現在に至ります。「バチカン」という名前は、バチカンがある場所が元々「ウァチカヌスの丘」という場所だったことに由来するためで、そのため現在でも「ヴァチカン」という表記も見られます。なぜこの場所に教皇のいるサンピエトロ寺院があるかと言えば、その名の由来である初代の教皇とされる「聖ペテロ(イタリア語でピエトロ)」が殉教した地であるからと言われています。ちなみに、バチカン市国は「世界一小さな国」というわかりやすい特徴があるので、中学生からの認知度は非常に高い国です。(笑)
本日は、教皇に関するクイズです。教皇は「枢機卿(すうききょう)」と呼ばれるカトリック教会の最高幹部たちによる互選で選出されます。次の教皇を選ぶこの会議の名前は次のうちどれでしょう?
ア ガマンクラーベ イ セイクラーベ ウ コンクラーベ
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関連記事「サンフランシスコとフランシスコ・ザビエルの関係は?」へはこちらからどうぞ。
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ローマ教皇は、カトリック教会の最高指導者です。先日も中一の地理の授業で説明したのですが、キリスト教には大きく分けて三つのグルーブがあります。一つ目が、イタリア、スペインなどのラテン系の諸国と、その植民地であった歴史をもつ南米やフィリピンに多くの信者をもつカトリック、そして二つ目は、ルターなどによる宗教改革で成立したプロテスタント、こちらはドイツ、イギリス、アメリカなどのゲルマン系の国やその植民地だった国に広がっています。三つ目は、ギリシャや、ロシアなどのスラブ系の国に多い正教会(せいきょうかい)です。今回の教皇来日で、触れられているようにカトリックは全世界で13億人の信者がいると言われ、その最高指導者であるローマ教皇は、大きな影響力をもつ存在です。歴史の授業で有名な「フランシスコ・ザビエル」の「イエズス会」はカトリックのグループで、今回来日した教皇フランシスコもイエズス会出身であることから、イエズス会が設立した上智大学を訪問していました。
歴史的には、ローマ教皇は、「教皇領」と呼ばれる領土をもち、政治的にも大きな力をもっていましたが、イタリアが統一国家となる過程でのイタリア国家との対立を経て、1929年にムッソリーニのイタリア政府とラテラノ条約を結んで和解し「バチカン市国(しこく)」という世界最小の独立国家として現在に至ります。「バチカン」という名前は、バチカンがある場所が元々「ウァチカヌスの丘」という場所だったことに由来するためで、そのため現在でも「ヴァチカン」という表記も見られます。なぜこの場所に教皇のいるサンピエトロ寺院があるかと言えば、その名の由来である初代の教皇とされる「聖ペテロ(イタリア語でピエトロ)」が殉教した地であるからと言われています。ちなみに、バチカン市国は「世界一小さな国」というわかりやすい特徴があるので、中学生からの認知度は非常に高い国です。(笑)
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