
またまたまた台風です。


さて、台風は多くの被害をもたらし、本当に迷惑な存在ですが、時として思わぬ効用をもたらすこともあります。今回は台風の意外な効用についてご紹介したいと思います。まずは一例目は、日本にも旧石器時代があることを証明した大発見である相沢忠洋(あいざわただひろ)さんによる打製石器の発見です。相沢さんが納豆の行商などをしながら、独学で考古学の研究を行い、群馬県の関東ローム層の崖から打製石器を発見し、群馬県から自転車で片道9時間かけて東京の大学まで石器を見せに行ったところから、日本における旧石器時代の研究がはじまりました。その相沢さんが打製石器を発見できたのは、台風によって崖の一部が削られて石器が露出していたことが大きかったと言われています。危険で迷惑な台風ですが、もしこの台風による偶然のアシストが無ければ、日本の考古学の研究は数十年単位で遅れていたかもしれないのです。

台風には、海水がかき混ぜられて、深い部分の冷たい海水が上昇することで海水温が下がるという効果があるそうです。この効果がわかるのが、サンゴの白化(はくか)です。サンゴの生存には、中に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)の存在が欠かせないそうですが、海水温が上昇しすぎると、褐虫藻がいなくなってしまってサンゴが白化してしまい、最終的には死滅してしまうのだそうです。非常に台風が来るのが遅かった1998年にはサンゴの白化が大規模に進行してしまったそうです。サンゴの生存には台風による海水温の低下がある程度は必要だということのようです。
台風はもちろん、迷惑で危険な存在ですが、時として台風にも効用がある場合もあるということでしょうか。台風への備えをしっかりとして、人間の力でできるだけ被害を軽減してうまく共存していくことが大切なのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

さて、今回は遺跡発見に関する問題です。青森県の県営野球場建設の途中で巨大な集落跡が発見されたことがきっかけで保存や展示がすすめられることになった縄文時代の代表的な遺跡といえば、何遺跡でしょう?(上の写真の遺跡です。)
解答を表示する
答えは「三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)」でした。クイズに挑戦して頂いてありがとうございました!
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