進学塾アルファ狭山校 国語
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弊蔽幣(へいへいへい)

仕事が立て込んだうえに、パソコンのキーボードの故障が重なって、すっかり更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした。今日からまた一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。さて、アルファは漢検の準会場になっているので、遠くの本会場に行かなくても塾で漢検を受検し、資格を手にすることができます。ただし、準会場で受験できるのは、高校卒業程度とされる2級までで、準1級と、1級は本会場でしか受けられないのですが、今回中学生三人が、アルファで受けられるなかでは一番上位の、常用漢字2136字全てが出題範囲となる2級を受検し、なんと三名とも見事に2級に合格しました。中学生で2級に合格するのは、結構大変なのですが、やはりその3名は取り組み方がなかなか良かったのが大きいと思います。

「取り組みが良い」というのは、例えば「同じ「へい」と読む弊・幣・蔽という三文字について、漢和辞典で調べて「弊は悪い意味で、幣は良い意味、蔽は「覆う、隠す」という意味だ」というイメージをもって覚えていたのが一番象徴的でしたが、反復練習でマスターするという基本を大切にしつつも、表意文字である漢字の特徴を生かして、意味や成り立ちを考えながら学習していたのが大きな勝因だという意味です。

五平餅御幣餅(ごへいもち)

せっかくなので、弊、蔽、幣について少し詳しくご紹介すると、まず「弊」ですが、実は本来は下の部分が「犬」の「獘」という字として成立しています。「犬が疲れて倒れて死ぬ」という成り立ちで、「倒れる」「疲れる」「止まる」「悪い」などの意味があり、「疲弊」「弊害」などの熟語で使われ、またそうした意味から自らの側を低める「弊社」などといった謙譲語でも使われます。「蔽」は「ものがぼろぼろになって草で覆われる」という成り立ちで、「隠す」という意味で「隠蔽」などの熟語で使われます。「幣」は布を表す「巾」という字が下の部分についていて「神に捧げる布」という成り立ちで、のちに銭を神様に捧げるようになったところから「お金」という意味も持つようになったそうです。神に捧げる布という意味では「御幣餅(ごへいもち)、五平餅」などで知られる「御幣」という熟語で使われ、お金という意味では「紙幣」「貨幣」などの熟語で使われます。これからも「漢字の勉強は、成り立ちや意味をうまく利用して」という方式で、漢字が好きな生徒を増やせるように取り組んでいきたいと思います。


「幣」は「神様に捧げる布」という意味では「ぬさ」などと読みますが、百人一首の「このたびは幣(ぬさ)も取りあへず手向(たむけ)山 紅葉(もみぢ)の錦(にしき)神のまにまに」という歌を詠んだ人は誰でしょう?


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美化語

先日の中学校二年生の国語の授業で敬語を扱った際に「美化語(びかご)」について説明しました。美化語というのは「茶」を「お茶」と言ったり、「褒美(ほうび)」を「ご褒美」と言ったりするように「お」や「ご」を付けて美化した言葉のことです。


同じように「お」「ご」を付けていても「お母さん」や「ご両親」の場合には、対象となる人物への敬意を表すための「お」「ご」なので尊敬語という敬語に分類されます。今回取り組んでもらった問題の中で、尊敬語と美化語を見分けるという問題があり、その問題で登場した美化語の中に「おかず」という言葉がありました。生徒たちからは「おかずが美化語ということは、もともとは「かず」??」という質問が出ました。おかずという言葉の由来には諸説あるようですが、一番有力なのは「食事に数々取りそろえる食品を指す「数物(かずもの)」に「お」が付いた上で省略された」という説のようです。ですから「おかず」は美化語に分類されるという訳です。他にもっと分かりやすい美化語がたくさんあるなかで、なんでわざわざ「おかず」を出題したのだろう?という話になりました。(笑)

イヤミイヤミ

スネオママスネ夫のママ


同じように美化語と言っても「おかず」「ごはん」などのように「お」や「ご」を取った状態で使うことが無くなってしまったものと、「お風呂」「お湯」などのように「お」を付ける場合もあるし、付けない場合もあるもの、そして「お人参」「おフランス」などのように使う人が非常に限られる(ドラえもんのスネ夫のママやおそ松くんのイヤミなど)美化語など、様々でなかなか興味深いという話になりました。敬語というと身構えてしまう生徒も多いので、割と楽しく親しんでもらえたので、良い授業になってよかったと思います。お読みいただきありがとうございました。

本日は美化語に関連したクイズです。美化語のかたまりともいえる言葉「御御御付」はなんと読むでしょう?


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憂鬱の鬱

中間テスト対策が始まってバタバタしてしまい、更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。お陰様で、スタッフ生徒とも元気で頑張っています。さて、そのテストですが、今回の中3の国語では試験範囲の新出漢字に「憂鬱(ゆううつ)」の「鬱」という漢字が入っています。

鬱

鬱という漢字は、画数が29画ということで、中学生までで習う漢字の中では画数が最も多い漢字ですから、決して覚えるのが楽な字ではありません。しかし、面白いことにほとんどの生徒が意外にもテスト勉強の最初の方で鬱という漢字を覚えてしまいます。あまりの画数の多さにインパクトがあって、逆に覚えてみようという気持ちをかきたてるようです。(笑)


鬱という漢字は画数が多くて覚えるのが大変ということで、覚えるための語呂合わせがあります。「リンカーンはアメリカンコーヒーを三杯飲んだ」というものが有名で、一番上の部分は、木という字と木という字の間、つまりは林(リン)の間に缶があるので「リンカーン」、真ん中はカタカナの「ワ」なので「は」、左下の米の部分が「アメリカン」、その周りの囲いの部分がをカタカナの「コ」、左の一番下の匕の部分がカタカナの「ヒ」で「アメリカンコーヒー」、そして右下の彡(さんづくり)の部分を「三杯」と表現しているという訳です。なかなかよくできているので、覚える一助として良いかもしれません。(語呂合わせの順序が、書き順と一致していないことなどには注意が必要です。)


ちなみに、鬱という漢字の部首は「鬯 」で「においざけ」といいます。その名の通り「祭り用の香りのよいお酒」を意味するそうです。鬱という字の上の部分は生い茂る木、真ん中のワの部分は覆いの象徴と言うことで、それらが香りのよいお酒の上を塞ぐところから「憂鬱」などで使われる「気がふさぐ」という意味が発生したようです。また、邪魔されるという意味合いから「何かが滞る」という意味もありこちらは「鬱血(うっけつ)」という熟語があります。さらに、鬱という字には上の部分のニュアンスが強く出た「木が生い茂る様子」という意味もあり、こちらは「鬱蒼」という熟語で使われています。さらには「勢いが盛ん」という意味にもなり、「鬱勃(うつぼつ)=意気が盛ん」という熟語があります。どちらかというと「憂鬱」や「鬱病(うつびょう)」などのネガティブなイメージが強いようで「鬱勃」の意味を知ると驚く生徒もいます。書けないと「憂鬱」な気分になるけれども、書けるようになると生徒が「鬱勃としてくる」という「鬱」という漢字が今回のテストで出題されてみんなが書けることを願いつつ、今日はこのあたりで失礼したいと思います。お読みいただきありがとうございました。



本日は、画数が多い漢字にちなんだクイズです。鬱を上回る、30画の「鸞(らん)」という字を名前に含む、浄土真宗の開祖と言えば誰でしょう?


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完壁な熟で成積アップ

先日、作文を添削してほしいと生徒に頼まれて確認した際に、内容は特に問題なかったのですが、「完璧」を完「壁」としてしまっている誤字があったので指摘したという出来事がありました。同じ日に、別の生徒が「塾」が「熟」、成績が成「積」となってしまう誤字を書いていました。誤字に限らず間違いというのは、成長のチャンスですので、アルファでは、しっかりと直したうえで、自分の言葉の力を充実させてもらえるようにしています。辞書で調べる、間違いノートに書いておく、などの方法をとりますが、今回は、語源や漢字の由来を知ってもらうというアプローチも併用しました。

璧「璧」の例

まずは「完璧」ですが、これは中国で昔起こった出来事に由来する、いわゆる故事成語(こじせいご)です。「璧」というのは、玉(ぎょく)という宝石でつくられた、真ん中に穴の開いたドーナツ状の飾りです。中国の戦国時代(紀元前403年から紀元前221年)に趙(ちょう)という国の藺相如(りんしょうじょ)という人物が、和氏の璧(かしのへき)という宝を無事に持ち帰ったことに由来します。大国の秦(しん)の王に所有している和氏の璧を見せてほしい言われた趙の王の命令で、藺相如が和氏の璧を持って秦の王のもとに行きます。和氏の璧を見た秦の王は「15の城と引き換えに和氏の璧を譲ってほしい」と言ってきます。秦の王がうその提案をして宝を奪おうとしていることを見抜いた藺相如は、「和氏の璧には傷がついている場所があるので、それをお見せします」と言って取り返すと、髪を逆立てて怒りながら「和氏の璧もろとも柱に突っ込んで死ぬ」と秦王を脅迫して傷一つ付けずに和氏の璧を趙に持ち帰ることに成功します。この出来事から、欠点が一つもないという「完璧」という言葉が生まれたのだそうです。由来を知っていれば、「玉」で出来た宝の話ですから「壁」ではなく「璧」だとわかるわけです。

さて、「塾」の方は「門の両脇に設けられた部屋」を意味する字だそうで、ですから建物に関係するので下に「土」と付きます。そしてその部屋で子弟などに学問を教えたというところから、私設の学校という意味になっていったのだそうです。対して「熟」の方は「良く煮込む」という意味があるので「火」を表す「灬(れんが、れっか)」という部首が使われています。

成績の「績」は「糸をつむぐ」という意味の字で、そこから「ものを作り上げる、上手に糸をつむぐ」という意味を経て「仕事のできばえ、成果」という意味合いになっていたのだそうです。ですから、「成績」「業績」「功績」などは「積」ではなく「績」と「いとへん」が使われているということのようです。


このように、言葉や漢字の由来、成り立ちを知ることで、楽しく多くの知識を増やせる上に、効率よく誤字を減らせる場合があるので、うまく活用してみてはいかがでしょうか。お読みいただきありがとうございました。



本日は、故事成語にまつわるクイズです。今回ご紹介した「完璧」という言葉の由来となった出来事で、藺相如が怒りで髪を逆立てていた様子から生まれた故事成語は「〇髪〇を衝く(つく)」の〇の部分に入る漢字は何でしょう?


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ダイコンは大きな根?

昨日の記事で書いた通り、先日「タコと大根のやわらか煮」を作りました。実は、作ろうと思った理由の一つは、中学校一年生の国語の教科書に載っている「ダイコンは大きな根?」という説明文です。

IMG_3043.jpg

大根は、上の方の、葉に近い部分は胚軸という茎にあたる部分で、下の方の、先端に近い部分が根にあたる器官だという内容です。そして、先の根の方は葉でつくられた養分を蓄えておく働きがあるので、それを虫などに食べられるのを出来るだけ防ぐために先の方ほど辛み成分が多く上の方の10倍にもなるということが説明されています。さらに言うと、食べられたときに身を守るために組織が壊れた際に辛み成分が出るようになっているので、荒めにすりおろした大根おろしの方が辛くなるということも述べられています。という訳で、この説明文の内容を活かして、今回の煮物では、上の写真の通り、真ん中と葉に近い部分を使ってみました。


理科的な内容を含んだ説明文の場合、最初から難しそうと思って拒絶反応を起こしてしまう生徒もいるので、まずは紹介するこちらが説明文の内容に興味を持って、さらに面白がって実際に活用しているというのは、プラスになるかと思います。今回も、そうした雰囲気が伝わったのか「家に帰ったら家族に教えてみます。」と言ったポジティブな反応を示してもらえました。


さて、国語と大根というと個人的に忘れられないのは「徒然草(つれづれぐさ)」の第六十八段に出てくる「大根を万病の薬だと信じて毎朝二本ずつ焼いて食べていた」という人物の話です。この人物が敵に襲われた際に、謎の武士二人が助けてくれたのですが、その正体が大根の化身だったという、なかなか不思議なお話なのですが、内容と長さがちょうどよいのか、実は結構入試にも出てくるお話だったりします。そして、この話をテキストで学習して覚えていた生徒が、なんと本番の入試でこの話が出題されて見事合格したという思い出があります。徒然草ではこの話の最後に「何事も信じていると良いことがあるものだ」と言う感想が添えられているのですが、この卒業生の場合も、こちらの教えを信じて一生懸命努力してくれていたからこそのラッキーなのではないかと思います。今年の夏休みにも古文の授業で、二匹目のどじょうを狙いつつこの話を紹介してみようかと思っています。(笑)


兼好法師

本日は徒然草に関するクイズです。徒然草の作者と言えば誰でしょう?

ア 清少納言 イ 鴨長明(かものちょうめい) ウ 兼好法師(けんこうほうし)



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